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そして、一列に並んだ俺達と相手チームは闘技場の端と端でお互いに礼をする。
毎度のことながら、この時が一番緊張するんだよなぁ…
うわ、口から心臓出るかもっ。
つか、とりあえず、始まったらすぐに詠唱始めて、エリアを援護すれば良いんだよな?
始まったら詠唱、始まったら詠唱、始まったら詠唱…うん、大丈夫。
俺はやれば出来る子だっ!!
そんな風に頭ん中をフル回転しながら、俺は詠唱する準備を始める。
――そして、轟く歓声の中、試合開始の合図が鳴り響く。
そう。俺にとって最初で最後の決勝戦が――。
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