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…最初は嫌なヤツだと思ってた。
無口で無愛想だし、俺がどんなに努力しても出来ないことを簡単にやってのけるんだもんな。
しかも最近はスイーツさんとラブラブみたいだし?
俺に無いものをたくさん持ってるそんなお前が、俺は大っ嫌いだった。
「…がはっ!」
「ふはははは!人間風情が我に刃を向けるなど1億光年早い!」
でも、今、俺ははっきり断言出来る――
「我の手にかかり死ぬことを光栄に思え、黄金の獅子!」
岩に叩きつけられたまま動かないエリアと勝ち誇った笑みを浮かべて最上級魔法を詠唱をするイケメンホスト。
槍を型どったその魔法は、貫くことに特化したものであることは誰の目を見ても確かで。
それでもエリアは動かなくて。
…気がついた時には足が勝手に動いていた。
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