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そして、王子は俺の隣までやってくると、嬉しそうに石碑を眺めた。
「で?これが例のお墓ってわけ?久しぶり、俺のこと覚えてるかー?」
こいつは数回しかルイに会ったことはない。
でも、俺から見ても王子はルイのことをかなり可愛がっていたようだった。
そして、ずっとここに来たがっていたけれど、こいつは俺以上に忙しい。
ようやく仕事の間を縫って、今日墓参り出来たというのが現状だ。
「えーと…ルイ。元気だった?」
そう苦笑しながら石碑を軽く2回叩くと、王子はまるで本当にルイがそこにいるかのように語りかける。
「とりあえず、俺もウィリアムも元気だよ。うん。てか、ウィリアムとか殺しても死なない気がするwww」
「うるせぇ、禁魔法ぶっ放すぞ。」
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