TrAgeDy ~悲劇~

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――だが、そんな失意のどん底にいる俺に対して世界はあまりにも無情だった。 「ルイはん、それはあきまへんッ!!不良にでもなられたら、わいが困るやないかッ!!」 そんな叫び声と共に、突然俺の背中へと到底受け止めきれるはずのない衝撃が飛び込んできた。 「へぶっ!!」 そして、当然俺はその重さで地面とキスすることになった……ってか、うわ、口ん中ジャリジャリっ!! 「契約したばっかりっちゅうに、いつまでもそないなこと言わんといてや!!わいは寂しがりの仔猫ちゃんやさかい――っ…」 だが、「こいつ」は人の話なんてお構い無し。 俺に頬擦りしながら、ナントカ地方の方言を真似したその口調で自分の思いつく限りをベラベラ喋り続けてる… とりあえず、このヒゲが微妙にチクチクするのは何とかなりませんかね?  
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