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HRが終わってから、雪乃はずっと充に質問攻めだった。
「ねえ、吉村くんって彼女いるの?」
「いない。」
「ほんと!?ラッキーッ!!…んじゃあ、吉村くんってどんな人がタイプ?」
「清楚で優しい人。」
それは充の寄一雪乃の想像図だった。だが、目の前にいる雪乃はあまりにも違うので、充は信じ切れずにいた。
「あー…。あたしと逆のタイプなんだ…。」
「ねえ、何で部活こないの?」
充が不意にそう聞くと、雪乃の表情がガラッと変わり、何も言わずその場を去った。
充は何が何だかわからず、その場から動けなかった。
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