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帰りの電車。
私とミキは帰る方向も同じだった。
私が帰るちょうど中間地点ぐらいの駅に家があるらしい。
「それにしてもよかったぁ。」
ミキが電車の座席に座り、長い足を投げ出して言う。
「あたしね、この春、県外から引っ越してきて、いまは一人暮らしなんだ。知ってる人誰もいなくてさ。」
「えっえっ一人暮らし!?ミキ一人暮らししてるの?」
私は驚いてしまった。
一人暮らしって…なんだかとても大人の響きで…
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