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私は暗がりの階段を小走りで登っていた。
電気を着けるのが面倒だったので、窓の外から注がれている薄暗いオレンジ色の街灯の光りと時々射し込む車のヘッドライトの光りを頼りに急いで階段を登った。
2階まで登りきり、廊下に向かって走り出した時だった。
背の高い人影が私の視界に飛び込んできた‼避ける時間にも、場所にも余裕何てなかった。
(避けれん‼当たる💦)
『どん‼‼』
私の右胸と相手の胸とが当たってお互いの身体がグラリと揺れた。
『ごめんなさい💦大丈夫?』
とかなりの早口で相手の安否を伺った。
が、相手の顔は見えない。そして、相手はバランスを崩しながらも走り去ろうとした。
その時だ。
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