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「―おい、起きろ。いつまで寝てるつもりだ。」
またいつもの様に霧がかかったように周りは真っ白で何も見えない。
でも確かに声はする。
「おい、黙ってないで何か言ったらどうなんだよ?」
僕は辺りを見回した。
「―――君は誰?」
霧の先を見据えるようにじっくり目を凝らす。
するとボーッと黒い人影が見える。
「俺か?…俺は‘カナタ’だ。お前は俺で俺はお前だ―――やっと目覚めの時が来た様だな。」
人影は光を浴び金色に輝いていた。
そして口が動いてるのが確かに分かった。
「僕は君…?」
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