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「大丈夫ですか?」
千種は声の主のほうに駆け寄った。
「ああ大丈夫だ。」
声の主は垣本が去って行ったほうを見ながら言った。
「腕から血が…。ごめんなさい私のせいで…。」
千種は自分のせいで傷付けられた声の主の腕を見つめ泣き出した。
声の主は千種を見つめていた。
そして千種の顎を上に向けキスをした。
「えっ…。」
千種はいきなりのことでびっくりして目を丸くしていた。
「女の子がこんな夜遅くに一人で居るなんて危ねぇから早く帰りな。」
声の主はそう言い残し歩いて行った。
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