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「―おい、起きろ。いつまで寝てるつもりだ。」
霧がかかったように周りは真っ白で何も見えない。
でも確かに声はした。
「おい、黙ってないで何か言ったらどうなんだよ?」
僕は辺りを見回した。
「―――君は誰?」
霧の先を見据えるようにじっくり目を凝らす。
するとボーッと黒い人影が見える。
「俺か?…俺はお前だ。」
ドサッ
凄い物音をたてて僕はベットから落ちた。
「なんだ、またあの夢か…。」
眠たい目を擦り大きく身体を伸ばした。
「このごろ毎日なんだよなー…何なんだろう。」
頭をかきながら 目覚まし時計を見た。
7時50分…。
「って遅刻するじゃん!」
僕は急いで制服を着た。
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