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なんだかこれから何か起こるような気がしたんだ―――
「おはよ。」
学校に着いた僕に翔が挨拶を交わしてきた。
「おはよう。」
翔は高校に入ってからの一番の親友で何でも相談出来る良い奴だ。
まちょっと天然なとこや何時も眠たそうな顔してるところもあるけど。
「うんお前どうした?上着に土付いてるぞ。」
そう言いながら翔は土を払ってくれた。
「あ朝にD組の“垣本”って奴の自転車にぶつかって転んだ時に付いたんじゃないかな。」
「垣本ー?あの不良か??」
翔は欠伸を一つしながら言った。
「僕あんまり知らないけど不良…らしいね。」
うつむき加減で言った。
「そんな心配そうな顔すんなって。何かあったら俺がどうにかしてやるからさ。」
翔は僕の肩をポンと叩きながら言った。
「ありがとう。」
ニコッと笑いながら言い僕は席に着いた。
翔はああ言ってくれたけど翔には迷惑かけられないと思っていた。
自分で何とかしなきゃ。
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