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「千種ちゃんよ。これどうしてくれんの?ジュースで俺の制服ベトベトなんだけど。」
垣本はポケットに手を突っ込みニヤニヤしながら千種ちゃんを見ていた。
「本当にごめんなさい。私急いでたから…。本当に本当にごめんなさい!」
千種ちゃんは頭を下げ一生懸命垣本に謝っていた。
「ファンクラブあるだけあって千種ちゃんめちゃくちゃ可愛い顔してるね。俺の彼女になってくれるなら許してやっても良いぜ?」
垣本は千種ちゃんの顔を至近距離でまじまじと見ながら言った。
「本当にごめんなさい。」
千種ちゃんは震えながら垣本に謝っていた。
「一人の女の子脅すなんて最低な男だな。もう我慢出来ねぇ。」
翔は柱の陰からばっと出て垣本のほうへ行ってしまった。
僕もその後に続いた。
「おいコラ垣本!てめぇ何一人の女の子脅してんだよ。」
翔は垣本を睨みながら怒鳴っていた。
「てめぇに関係あんのかよ?」
垣本は翔のほうににじり寄り胸倉を掴み睨みつけていた。
まさに一触即発のところへ先生が走ってやって来た。
「お前ら何やってんだ!」
すると垣本はヤッベと言い走って逃げて行こうとした。
すると何か思い出したかのように千種ちゃんに向かって「オイ千種。今日の夜7:00緑林公園に来い。来ないとどうなるかな…ハハハ。」と言い走って行った。
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