小休止

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「シアは、どんな花が好きなんだ?」 「へ……っ!?」  しかし、彼女はすぐに表情を変え、まじまじと俺を見つめてくる。その姿に疑問を抱きながらも、俺は彼女に似合いそうな花を選別してみた。 「これなんてどうだ?」 「向日葵(ひまわり)? ……てか、あたしに買ってくれるの?」 「まあ……せっかくだしな。瑞穂達には買ってやって、お前には何もないんじゃあ、悪い気がしてさ」 「うう……あんまり嬉しくない言われようだけど、お、お言葉には……甘えさせて……もらおうかな?」 「フッ……」  彼女の照れ臭そうな姿を確認しつつ、もう一度、花の好みを尋ねてみる俺。シアは少し考えた後、複雑そうな笑みを浮かべた。 「向日葵は好きだけど……それはあたしより、結衣の方が似合ってるんじゃない?」 「うーん、そうかな?」 「あたしはねぇ……桜が一番好きだなぁ」
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