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「ふむ、悪ふざけはここまでにしておいて……ご苦労じゃったな、ウォード・グランハーツ一番隊長。ひとまず、お前さんの任務はここで終了じゃ」
「終了……? なら、もう戦いに行ってもいいのかよ?」
エマーソンの言葉に対し、歓喜の入り混じった声色でウォードはそう尋ねる。
「それはならん」
だが、エマーソンは眉を吊り上げ、そう吐き捨てた。これには、ウォードも目を見開かざるを得ない。
「な、何でだよ!?」
「お前さんには、まだまだ働いて貰わねばならん。それに、今から向かったところで、部下達はほぼ全滅……国連軍の火力の前では、泣きを見るだけじゃろうて」
悲しい事だが、部下の事は諦めなされ……と、エマーソンは無表情でそう呟いた。
「だから何だってんだ? 部下共がどうなろうと、俺様の知ったこっちゃねえ。戦場さえありゃあ、仲間がいようがいまいが、関係ねえのさぁ!
ふざけた事を抜かしてっと、ジジイ――てめえの首を撥ねちまうぜ?」
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