プロローグ

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「異論があるなら手を挙げてみろ」 「ないですね、以上」 いや、えーと、なくないような。 教壇に立っている委員長が、持参したメモを読み上げて開始三分で終わってしまったHR…は、一応私たちの文化祭の話のための時間だった。 しんとした教室の中に彼が席に戻る音だけが響く。 クラスのみんなは何も言わない、先生も無言。蛇に睨まれた蛙の如くってやつ。
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