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それもこれもあのガキのせいだ!
やりきれない悔しさに視界がぼやけた時だった。
自分に敵意を剥き出しにしていた少女の顔が驚愕する。
「待て! 逃げる気かっ!」
逃げる?
己の背後を振り返って、嗤った。
まだ自分にはこれ程に力が残されていたらしい。
空に飛び上がると、もう一度少女の顔を見下ろした。
ニタニタと笑う。
愕然とする少女の表情が愉快で堪らなかった。
「お前を殺さずに、消してやる」
「何?!」
「あはははははははっ」
高く笑いながら、時空の穴に飛び込んだ。
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