1.何でもアリな我が一族

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それもこれもあのガキのせいだ! やりきれない悔しさに視界がぼやけた時だった。 自分に敵意を剥き出しにしていた少女の顔が驚愕する。 「待て! 逃げる気かっ!」   逃げる? 己の背後を振り返って、嗤った。 まだ自分にはこれ程に力が残されていたらしい。 空に飛び上がると、もう一度少女の顔を見下ろした。 ニタニタと笑う。 愕然とする少女の表情が愉快で堪らなかった。   「お前を殺さずに、消してやる」 「何?!」 「あはははははははっ」 高く笑いながら、時空の穴に飛び込んだ。
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