近付く陰

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2020年11月5日 一機、また一機と次々と空母から艦載機が発艦、または着艦していく。 空母の名は『しなの』 日本が『しなの』を持って半年…。昔の海軍が復元された様その光景は美しく、魅力的だった。 《こちらWING1。着艦準備完了…。着艦許可を。》 一機のF-15CVJから通信が入った。名は神流 翼。二等海尉。日本平成初の空母「しなの」に配属されたエースパイロットだ。 《こちら『しなの』。WING1、許可する。》 《了解。……着艦!!》 神流は、低空飛行で速度を落としながら微調整をくりかえし、綺麗に着艦した。 《上出来だ、WING1。流石エースだな》 《どうも。》 少しはにかんで神流が答える。すると、神流がおもむろにスイッチをいじり出して声を出した。 《中村、しくじるなよ~?しくじったら殴るからな?》 すると今まさに着艦しようとしている一機のF-15CVJから通信が入った。 《しくじりなんかしませんっ!元空軍エースの神流二尉の二番機なんですか……らっ!》 言葉通り、中村は見事な着艦をしてみせた。神流、中村は元空軍304空のパイロットだったのだ。(後で、今は何故海軍か説明します。) 《そーだったな!悪い悪い。てか…そんな事言われたら恥ずかしいじゃん//!?》 《神流二尉……キモいっ!!!!!》 《んなぁぁ!!??ショック!》 神流がしょげていると中村の次に着艦しようとしている期待から通信が漏れて来た。
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