プロローグ

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すると、部室の外から聞き覚えのある声が聞こえてきた。   まさかの『救世主現るっ!』って奴か?   「うぃーっす!WAWAWA輪投げの輪~♪」   違った・・・。   そう、谷口だ。   お前は無事なのか・・・ ってか、どうした?   「そりゃ無いぜ、キョン。今日はお前と一緒に帰る約束してただろ。」   谷口は、激怒しながらふと頭を右に逸らした。   そして長門の顔がその視野に入り、   「おい・・・キョン。お前、いつから長門と仲が良くなったんだ?後、朝比奈さんは何処だ?」   谷口、そんな事より助けてくれ。   HELP ME!   俺は喋り口以外動かせないんだ。   「なぁにぃ!?本当かキョン!」   谷口には、長門に目を移す。   気づいてくれ!   この危機的状態を。
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