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陽介は燐鶯の持っている石を日に照らして見ながらそう言った。
「うーん、まぁ何かヒントが見つかるまでここに居てくれて構わない。何か用があったら俺を訪ねてくれ」
手の平分の紙切れに地図を書いてもらい、軽く礼を言いそのあと
「あの、何でこの町には貴方しか居ないんですか?」初めに来たときから気になっていた事を聞いた。
「あぁ、それなら今は皆出掛けて居ないんだ。この時期になると皆一斉に出掛けてしまうんだ、皆それぞれ理由があるらしいんだが・・・・・」
へぇと解釈し、色のある町並みを見てみたいと思う燐鶯は少し期待をよせた
「そういえば、この町に異教の学問を扱う学者が一人居たのを思い出した。丁度去年のこの時期に来た学者なんだが、良い手掛かりでも見つかるんじゃないかな」
また一つ紙切れに地図を書いてもらった
「明日にでも行って見たらどうだ。説明はしとく」
「それと、ここにいる間は空いてる宿舎にとまってもらって構わない。少しぼろいが、生活にはもってこいのすみやすさだった。」
どうやら若き町長も昔はここですんでたらしい
「色々とスミマセン何か・・・・・」
嬉しいのだが言葉に困りそう言った
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