一章

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「アンタなら見れば分かるだろう?」 軽い皮肉を込めて言う。 ―――彼女、桂木燈華は鍛冶師だ。 彼女の作る刀は一風変わっており、自身の鍛えた刀に銘の他に固有の名前を付ける癖がある。 翔の持つ『金剛』が良い例だ。刀の名前は只意味も無く付けるのではなく、刀の特長・特性を名前に表している。 『金剛』の特長は切れ味を度外視した刃の頑丈さにある。 普通の太刀よりも明らかに太く、戦国時代の合戦に使う大太刀のようだ。 その分通常の刀よりも重量はかさむのだが。
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