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外は雨が降っていた。
彼は当然の如く傘など持っておらず、雨の中自宅へと歩き始めた。
※※※※※
幸いにして深夜だったので人に見られる事はなかった。
彼の自宅はボロボロのアパート………いや、歴史の重み漂う二階建てのごく一般的なアパートだった。
彼の部屋は二階なのだろう。老朽化が進み、所々錆びていたりする階段を上がっている。
部屋の前に着く。部屋番号は204である。
彼はドアノブを捻り、部屋へと入る。
鍵は掛かっておらず、不用心の極みである。
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