一章

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熱い湯を全身に浴びる。 身体の汚れが押し流され、雨で冷えた体温が温まってくる。 十数分程浴びてから浴室を出る。 身体を拭き、燈華から渡された服に着替える。 タオルで濡れた髪を拭きながら脱衣所を出ると、燈華が刀を見ながら軽く顔をしかめていた。 風呂から上がった翔に気付いたのだろう。燈華は翔を見るとため息をつき、 「この刀、『金剛』は昨日鍛ち終えたばかりだぞ?何人斬った?」 咎める様ではない。只確認する為に聞いたような感じだ。
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