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夕方、俺は電車に揺られながら、窓の外を眺めていた。
ジーンズにジャンパー、フードを深くかぶりながら、耳にはイヤホンをして音楽を聴いていた。
音楽なんかには興味はなかったが、電車に乗っている他の奴等の悪口だの自慢話だのの話し声を聞くのに比べたら100倍もいいだろう。
ただし、クラッシックに限る。
俺は歌詞がどんなによくても感銘を受けたりはしない。
言葉では何とでも言えるからだ。
どんなに心の中で強く思っていても、言葉にしてしまえば、それは軽薄なものになる、と俺は思っている。
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