♠新入生歓迎会、怒涛の嵐?

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  「………はあ!!」  今日は新入生歓迎会。進級した…にも関わらず、アリスは正門を通る。 「初日から遅刻だと先生に目付けられちゃうってばー……まぁ優秀な成績だから先生大目に見てくれてるけど…」  だからといって遅刻はまずい。クラス委員に推薦される程のアリスが、皆の期待を裏切るわけにはいかない。 「で、でも今から三階まで上ってたら完璧アウトじゃん!!いゃぁぁーどうしようーーー!!」  ドタドタと校庭を走り、漸く玄関にたどり着いた時、同じように遅刻しそうな人物が玄関で靴を履き変えている。アリスに気付いて、男はクスッと小さく笑った。 「確かに初日から遅刻はいけねぇよな、クラス委員」 「えっ?」  たったそれだけ呟いて、男は消えた。なんだか小ばかにしたような態度に釈然としない苛立ちを覚える。 「何アイツ!!自分だって遅刻だっつーの!!」  しかものんびり階段上っているのが余計に気に入らなかった。 「ムカつく!!っていうか高等部(三年生)だったけど!!」
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