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―屋上―
天気が良いから屋上にいた。
サボってる訳でわない。
「よう、火恋」
「ん?あぁ…赤坂か…」
「お前、昼飯食ったか?」
そう。今は昼休みだ。
「いや、まだだ」
「よし来た。今から食堂行くんだがお前も行こうぜ」
「だが断る」
誰がムサイ男と一緒に飯を食うかボケ。
「んだよ…つれねぇな…」
赤坂はそう吐き残すと屋上から去っていった。
赤坂にはあぁ言ったものの、昼飯をどうするか…
やべぇ…腹減ったぞ…
しかし、金がない。
全くない。
ない。
俺に死ねと。わかります。
フェンスからのりだし街並みを眺める。
世界はこんなにも普通だ…
時間は勝手に進み。
身体は勝手に成長し。
彼女は勝手に浮気。
いや、彼女は居ないけど。
俺は顔は良い。
悪くはないはず。
頭も良い。
成績は学年トップだ。
運動神経も良い。
スポーツは得意だ。
ただ
趣味だけが
最悪
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