暗雲の空

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  しかし、次第に主翼や発動機の近くに銃弾が当たる。    「ここまでか…」   「諦めんな!死ぬまで生きることを諦めるな」   林から喝がとぶ。    「スマン、弱気になっていた。  ありが…」    礼を言い終わる前に横にいる林機から火の手が上がった。    「林!!」    火と言ってもまだ小さい。  煙もそんなに多くない。     「大丈夫か?」   「あ、あぁ 何とかな」   「もう少しだ、踏張れ」     「香月…」   「なんだ?」   「お前は生きろよ…    約束だかんな」      
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