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どうしようかと思案していると拓けた土地が目の前に見える。
「あそこに滑り降りれば…」
辺りは真っ暗だ。
着陸が成功すれば敵の襲撃から逃れることができるかもしれない。
しかし、夜間の着陸は危険を伴う。
しかも俺は一度、不時着に失敗している。
考え込んでいると更に激しい銃弾の雨が降り注ぐ。
主翼、胴体に当たっていく。
考えている時間はない。
「一か八か…」
覚悟を決め、着陸体勢に入る。
今度は失敗は許されない。
俺には待ってくれている人がいる。
ここで死ぬ訳にはいかない…。
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