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その後、落ち着いたあとに尾崎大尉の部屋を訪れ、先ほどの戦闘について報告した。
「そうか…それはご苦労であった。
あまり気を落とすなよ。
編隊の隊長ともなれば列機が死ぬということもあり得る。」
尾崎大尉は俺の肩に手を置き、更に続けた。
「厳しいことを言っているかもしれないが、仕方ないことなんだ。
こればっかりは慣れるしかない。
まぁ、慣れたくはないがな…」
尾崎大尉は苦笑いを浮かべる。
「ハイ…では失礼します」
俺は部屋をあとにした。
尾崎大尉は慰めてくれたが今回の任務失敗、列機の死亡は俺のせいだ。
林から帰投の具申があった時にそれを受け入れていれば……
俺が殺したんだ…
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