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次の日から俺はより一層、鍛練に励んだ。
今回の夜戦は失うものが多くあったが、これを期に俺は技術的にも精神的にも大きく成長することができた。
「林、杉山…お前たちがくれた命、無駄にはしない」
そう心に誓った。
数日後、俺と和輝、尾崎大尉が西村司令に呼ばれた。
「わざわざ呼びつけて、すまなかったな。
先ほど、大本営から本土防衛の為の新兵器が送られてきた」
「え?新兵器ですか?」
俺は興味津々に聞いた。
「あぁ、そしてこの兵器を使うため、この基地の中で練度の高い君たちを呼んだのだ。
これからは君たち三人とあともう一人の四人で訓練してくれ。
残りの一人は尾崎大尉が選抜してくれ給え」
「わかりました」
「では後で新兵器についての説明をする」
その後、尾崎大尉は小川飛曹長に声を掛け、編入させた。
そして訓練が始まった。
元々、練度の高い隊員たちなので、みるみる新兵器を使いこなしていった。
そして、運命の日が訪れる。
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