死別の空

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  滑走路付近では全機一斉にエンジンの発動を開始していた。    すると直ぐに第二電が入った。    『敵大編隊、四国南岸を北上中』   「もう四国か、近いな」   俺は忌々しく呟く。    「おい、香月。     早く来い!」   尾崎大尉が怒鳴っていた。    「すみません」   俺は急いで愛機へと駆け寄った。    「敵は直ぐそこだ。  上空に上がり次第直ぐに編隊を組むぞ」   「了解」   俺、和輝それと小川が返事をする。    「行くぞ!」   尾崎大尉が搭乗している紫電改を先頭に滑走路から飛び立つ。       
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