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四機が横一例に並ぶ。
「いくぞ、1、2、3…ッてぇ」
噴進弾のスイッチを入れる。
ボォー
四機の両翼から二発、計八発の特殊ロケット三号弾が発射された。
ロケットはBー29の編隊に向かって直進する。
そして編隊の先頭機に差し掛かった辺りで爆発した。
ドォーン…
空には花火ともとれる火花が覆い尽くす。
白煙が舞い、敵機が見えない。
暫くすると煙りが掃けてきた。
すると六十機近くいたBー29は十機ほどが墜ちており、更に十五機近くが火を吐いたり、機体の一部が吹き飛ばされていた。
「よし、後はいつも通りの邀激戦を行う」
尾崎大尉が列機に指示を出す。
「了解です」
四機は編隊を組みつつ、上昇する。
高度六千から八千まで上昇し、そこから切り返して機体を背面にし、ほぼ垂直でBー29に接近する。
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