死別の空

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  ダダダダ…    零戦隊との戦闘に余裕ができたのか、零戦隊と格闘戦を行っていたF6Fが自分に向かって機銃を撃ってくる。        「各自、格闘戦を展開しろ」   尾崎大尉より指示が飛ぶ。      俺は右旋回をし、高度を上げていく。    高度七千メートルほどになった頃、突然機銃を食らった。        後ろからは二機のF6Fが追尾していた。      カン、カン、カン…    銃弾が機体の至るところに当たる。      「くそ、嘗めんなよ」   俺はフラップを操り、急反転をする。  矢のような直進で追尾してくるF6Fに向かって二十ミリ弾を撃つ。      相手からも反撃の機銃弾が流れてくる。        ダダダダ…  赤い弾が迫る。      バリンッ!    風防が破けて頭上の右斜めを機銃弾が掠める。       
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