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面倒でだるい入学式を終えて、大樹は自分の席である窓際の一番後でぐだっていた。かけている眼鏡もぐだっているかのようにズレていた。
“ガラガラ”
と教室のドアが突然開いた
「なっ!」
開いたドアから教室に入ってきた人物をみて大樹は驚いた。
「えー、今日からこの1-Bを受け持つことになった佐川美咲(さがわみさき)だよろしく」
髪型は黒の長いストレート、綺麗な顔立ちにスタイル抜群をかねそろえた美人教師が入ってきたのである。
クラスの男子はほとんど鼻のしたをのばしていた。
美人であるから大樹は驚いたのではない。ただ顔見知りだったのだ。
「まー、今日は特にやることはないから下校するように、明日からは授業だ……あっ風見は今から職員室にこい」
大樹はやっぱりきたかという表情で返事をした。周りの生徒は何したんだ?という感じで大樹を一瞬見る。大樹は少し注目をあびて多少戸惑い、担任について行った。
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