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「いや~、入学おめでとうメガネ」
美咲は意地悪言った。
「本当に祝ってんのか?みさ――ぐぬっ!」
名前を最後まで言おうとした瞬間美咲におもいっきり足を踏まれたのだ。
「いくら従姉弟同士とは言え、学校では先生と呼べ」
この担任は大樹の従姉弟なのだ。
また魔法使いでもある。
「はい……美咲先生……」
「よろしい」
美咲は大樹の頭を撫でる。
「そーだお前、魔法クラスのクラス分け表を実家に忘れたそーじゃないか」
美咲は呆れた表情になっていた。
それを聞かされた大樹は何それと一言。
美咲はさらに呆れた。
「はぁ~、お前ってやつは全く」
そう言うと美咲は魔法クラスについての説明を始めた。
この学校は表面上はただの学校であるから時間割に魔法を学ぶための授業はない。
学校が終わると魔法使いだけしか見えない教室が現れる、そこで5時間ほど魔法の勉強をする。
しかしその教室をでると実際には5分しかたっていないということになっているのだ。
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