人生所詮退屈しのぎ

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  人生というのは酷なものだ。 人という形を成して生きるには余りにも長い時間を与えられ、3分の1を失って活動エネルギーを得ても、動かす肉体には満足感を得られるだけの機能は備わっていない。   空も飛べず、海底へも潜れず。 実現に一歩でも近づくために脳を使うが、数が多すぎて各々の欲を拘束しなければならない。 結果、自分たちで文字通り首を絞め、社会という縄で窒息死する。  
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