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限りなく、ゼロに近づく
夜明け前の衝撃
揺れる電線から
毎秒命が飛び立った
疲れた人間の
美しい記憶に触れて
止まらぬ青に
視力を取り戻せ
あぁ 夜が明ける
星が消える
太陽をそこに捉えて、
また人間が始まる
もうすぐ声がやってくる
足音のベーシスト
液体化した人間
時折、跳ねる
落とした時計が割れて、
そこに捨てられた。
破片が足裏を刺して
昨日の海へダイヴ
心臓に描かれた
感情の相関図
繋がる全てへ
荒々しい鐘が鳴った
世界が終われ。
そういって眠るのは、
違う明日を望むから。
また強く毛布掴んで
白んでいく夢の中で
紫色の闇を歩く
雲の向こうへ
カラスが溶けていく
あぁ 夜が明ける
黒が剥がれる
自分を思い出して、
今日も線路前で鼓動が高鳴る
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