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夜が終わるよ
朝日が電線を越える頃
君はもういなくなっちゃって
春は近くにいるはずなのに
桜が咲いてしまうまで
朝は冷えたのでした
ハッピーエンドはもう歌えない
こんなにも澄んでいるのに
真ん中が苦しくて
ハッピーエンドはもう歌えない
君のせいじゃなく
君のせいなんだ
朝日が目に染みるのは
なくしたものを
取り戻した歓び
ずっと分かってたのに
目の前にしてごねた僕は
春風にさらわれたのでした
ハッピーエンドはもう歌えない
君の言葉を1つも
落としてないとは言えないけど
ハッピーエンドはもう歌えない
だからこそこんな僕に
何度も同じ話をしてほしい
目覚める音を風に乗せて
春風は街を駆け回るけど
僕は夢のままで
夢のままで
ハッピーエンドはもう歌えない
物語は結末から読めないし
バッドエンドを願えない
ハッピーエンドはもう歌えない
君がいなくなった以上
ハッピーエンドは歌えないよ
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