第1章~汚れきった裁き~

2/5
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/60ページ
「ん……」 あれここはいったいどこだろう。 私は揺れた脳を叩いて記憶をさかのぼる 。 「あの夜確か…家に着いて……」 「やぁっ目覚めたかい?」 ふと男の声がして後ろを振り向く。 「あ、…アナタ誰?何で私はこんな場所にいるのよ?」 男は髪が長く左耳がなかった、一見頭が悪そうだが、なぜか恐怖心を覚える。 「ああ…それは俺には解らない…」 そう言い俯く。 「な…ならさ早くこの気味の悪い部屋から出ましょうよ!」 部屋を見渡すとテレビとノコギリ、それにカギが無造作に床に置いてあった。 「それが無理みたいなんだ…この部屋を出る事どころかここから動けないんだよ…」
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!