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「ん……」
あれここはいったいどこだろう。
私は揺れた脳を叩いて記憶をさかのぼる
。
「あの夜確か…家に着いて……」
「やぁっ目覚めたかい?」
ふと男の声がして後ろを振り向く。
「あ、…アナタ誰?何で私はこんな場所にいるのよ?」
男は髪が長く左耳がなかった、一見頭が悪そうだが、なぜか恐怖心を覚える。
「ああ…それは俺には解らない…」
そう言い俯く。
「な…ならさ早くこの気味の悪い部屋から出ましょうよ!」
部屋を見渡すとテレビとノコギリ、それにカギが無造作に床に置いてあった。
「それが無理みたいなんだ…この部屋を出る事どころかここから動けないんだよ…」
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