ユグドラシル

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飛ぼうと試みた君が泣いた あの鳥の様に飛べないと泣いた 歩ける足があるのに泣いた あの鳥の様に自由じゃないと泣いた 空高く飛び立つ鳥を見ていた 君はただそれだけを見ていた その鳥の目に映るものはただ一つの樹 その樹の名は誰も知らない 枯れる事を知らない世界樹 誰もがそれだけを目指してる 君もそれだけを目指してる 歩こうと試みた君が泣いた 今まで歩かなかった事に泣いた 今まで歩かなかった事を悔いた あの鳥の様に自由じゃなくて良い 空高く飛び立つ鳥を追っていた 君はただそれだけを追っていた 君の目に映るのはただ一匹の鳥 その鳥の名は誰も知らない 死ぬ事を知らない不死鳥 誰もがそれに見惚れる 君はそれだけを追っている 死んでも死なない鳥が居る 枯れても枯れない樹が有る その樹の名を誰も知らない 知られる事の無いその名は 名を知られない鳥だけが その名を知る事になるだろう その鳥の名を誰も知らない 知られる事の無いその名は 名を知られない君だけが その名を知る事になるだろう その世界樹の名は――― その不死鳥の名は――― それを知る君の名は―――
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