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【love marking】
久々の逢瀬に年甲斐もなく張り切ってしまいました。
もちろん身体の疲れよりも彼に逢えた喜びの方が大きいのですから、後悔などいたしておりません、が
「流石に夜通しはキツイですね…」
「むにゃ…日本。何か顔色悪いよ~?」
「大丈夫ですよ。それより会議中ですよ、そろそろ起きてください」
「ヴェー…あ、」
隣の席でいつも通り居眠りをしていたイタリア君が何かに気付いた表情をし、ちょんと私の首筋をつついてくる。
「何ですか?」
「へへっ、痕ついてるよー。ラブラブいいなぁ、どんな人?」
「!!!」
カァッと頬が赤くなるのが分かる。
「ねぇねぇ、可愛いの?」
「イ、イタリア君…静かにっ…ほら、ドイツさん睨んでますよ!」
「ヴェッ!可愛いかどうかだけ教えてよ」
そんなの、
遠く離れた席に座る彼と目が合って、慌てて逸らす。
「か、可愛い人、ですよ」
可愛い、に決まってます。
【End】
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