68人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
「結構近いな」
ミツルは笑顔で
「大丈夫っしょ、タービンブロー以外のセットアップは完璧だし」
そうこうやり取りをしていると、ガレージの向こう側から水平対抗エンジンが奏でてると思われる重低音が聞こえてくる。未來のインプだ。彼女はオレのチームメイトであり、インプを駆るよきライバルである。ちなみに今は『彼氏募集中』だそうだ。
蒼いインプを駐車場に止め、オレらのところにやってくる。
「おっす! エボの調子どう?」
ミツルは自信満々に
「もちバッチリ!、俺の手に掛かればどんなトラブルもお茶の子さいさいだよ。」
未來は笑顔で
「さすが!!、隼佑もミツルに感謝だね」
「ああ、ミツル様々だよ」
調子に乗ったミツルは
「俺ってメカの才能あるかも!!」
どうやら、二人でヨイショしてしまったようだ・・・
未來は思い出したように
「そうだミツル、アタシのインプのデフのセッティング変更してくれない?」
「なんで?」
「この前、サス変えてからフィーリングがイマイチで。亜沙美に頼もうと思ってもいないし」
最初のコメントを投稿しよう!