恋の始まりは…

出会い

バサバサバサッ

｢きゃ…｣

｢…っ…大丈夫?!｣

痛いはずなのに

｢痛くない…｣

ある程度厚みのある本が
大量に落ちてきたはずなのに…

｢西ノ宮さん､怪我はない？｣

｢へ…？｣

上から降ってくる声に
パッと上を向くと

かなりの至近距離に
高嶋くんの顔があった

｢高…嶋くん…?!｣

ゆっくりどけてくれると
高嶋くんの背中から
本が落ちていった