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渡辺悠哉(16)は悩んでいた。
一時間、二時間……
「だ~!!(゜Д゜)
どうすれば良いか分かんねぇ!」
渡辺悠哉はDreaMers学校の高校二年生。
そんな悠哉が抱えている悩みは人を好きになると言う誰でも一度は抱える悩みなのだが、しかし彼の場合は少し違う。
一度に三人の女を好きになってしまったのだ。
三人の女を好きになった所で、最後に一緒になれるのはたった一人だというのに一人に絞る事がどうしても出来ない。
人を好きになれる事は確かに幸せだ。
でも人を好きになった所で、それが伝わらなければ意味は無い。
それは悠哉にもよく分かっていた。
だけど、三人を好きになった自分に告白だなんて出来ない。
だから無意味になってしまう。
それだからこそ一人に絞りたい。
でも絞れない。
どうしようも無い。
考えが矛盾してる。
仕方無く電気を消してベッドに寝転がる。
疲れは溜まっている筈なのに、悩んでいると何故だか眠りに付けない。
暗くなった部屋は、いつもと違って見える。
いつも見る景色なのに、新鮮さすら感じる。
そんな風景を見て、
また1日は過ぎる。
感じた時間が短くても長くても、過ぎていく時間に少し後悔すら感じる。
でも良くも悪くも過ごした時間には必ず何か意味がある。
そうして悠哉は眠りについていた。
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