1.記憶

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あの頃のわたしはあまりにも無知だったから… 恋愛なんて『好き』だったらずっと続けていけるものだと信じて疑わなかった… ほんとはそんなに簡単じゃないのに… あの時…気づいていたらわたしの未来はもう少し輝いていたのかな… 戻せない記憶… 戻れない記憶… ひとは恋をして成長するもの? 切なさと甘い蜜の香に苦しんで学ぶのが恋? こんなに苦しいなら… 息つくこともできないくらい駆け抜けるしかないのなら… あの頃のわたしは自ら恋を諦めていただろう… あれから8年… 今わたしは幸せです… 愛される幸せも…愛する喜びも…いつも感じていられるから… 今あなたは何していますか? あなたの記憶の中にまだわたしは住んでますか…? もう交わることのない私たち… -でもね… 時間の流れに逆らわなかったらひとは変われるんだよ… 緩みない時の流れに身を委ねたら… そう気づかせてくれたのはあなただから… - 今少しだけ… 思い出してもいいですか……?
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