2.回想

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-新歓コンパ二週間前- この日ツグミは初めて夜遅くまでゼミの仲間と新宿のネオン街へと繰り出していた… ゼミといってもまだクラスが同じ一年生だから… 知らない顔もちらほら… 今日初めて話をしたものが7人もいたのだから… 結構興味津々で不必要な盛り上がりを感じていた てなわけで… 飲めない(ほんとにのんではいけない年齢でしたが…)お酒を口にしてほろ酔い気分で親睦会を楽しみ♪ さらに意気投合した五人で高田馬場でカラオケして… 気づいたら終電ぎりぎり… なんとか終電乗ってアパートのある駅へ… 夜風がまだ肌寒くてほろ酔い気分のツグミには心地よかったけれど… そんな鼻歌混じりの気分はアパートに着くまでで… 点いているはずのない自分の部屋の明かりに気持ち悪い胸騒ぎを感じながら… 心臓のドキドキを必死に抑え… アパートの鍵を開ける… 「ガチャ……ドスン……」 「…??…」 「インロックされてる… まさか…やっぱり…マコト…いる?…」 部屋の奥から妙に重苦しい空気が玄関にむかって流れているのがわかる 十数秒たったであろうか…(すごく長い時間に感じていたが…) 言いようもない激しいどうきを抑えながら… 静かに… 「マコト……いるんだよね……? ……開けてくれる…?」 長い沈黙を破ったのはマコトだった あの穏やかな笑みもなく…冷ややかな突き刺すような視線とともに…一言 「……おまえ!! 何やってんだよ…!!! 今何時だと思ってんだよ… ひとをこけにすんのもいい加減にしろ!!」
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