Chapter 1

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「—————っきろ、起きろ八重!!」 バッと布団がめくられた。 …寒い。 もう少し、もう少しだけ寝たい…。 布団ぬくぬくだし…。 「………ん?…あれ?い、今何時だ!?」 「8時。完璧遅刻。てかご主人様に向かってタメ口か?お前主従関係理解してる?」 え、と上を見上げると冷めた目で私を見下ろしているご主人様の姿。 冷たいというか、いや、あきれているかという方が正しいか? どっちにしろ、はっきりいって、怖い。 「も、申し訳ございません」 「ふん、まぁいいけどさ、ご主人様に起こされる執事なんて聞いたことねぇよ。じゃ、俺は学校行くんで」 そういうとご主人様は鞄をつかむと早足で出て行った。 それを呆然を見つめる私。 「…い」 い、一体誰の所為だとおもってるんですかー!!
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