Chapter 5

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いそいそとベッドから出てきた風斗様は、身仕度をして、時計を見ると… 「げっ!もうこんな時間かよ!!あー…悪い八重、朝めし抜く!」 「ふふっ大丈夫ですよ。そう思って作ってませんから」 「~~~~ッ」 ちょっと不機嫌になる。 そんな姿がやっぱりかわいい。 制服をガッとつかむと、ズボンのチャックを閉めながら私は髪形を整えてあげる。 そして玄関に慌てて行くその後ろを、私もついていく。 「じゃ、行ってきます!」 「いってらっしゃい!」 風斗様はドアを急いで開けて… 「あっ」 何かを思い出したようにドアノブから手を放して ちゅっ 軽く私に口づけをした。 「…じゃあ、行ってくるから、俺が帰ってくる前には家にいろよ。 …好きだから」 「ふふ、はい、もちろんですよ、ご主人様。お気をつけて…好きです」 時間が無くても毎朝してくれる軽いキス。 いつも出ていった後ににやけてしまいますのは内緒です。
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