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いそいそとベッドから出てきた風斗様は、身仕度をして、時計を見ると…
「げっ!もうこんな時間かよ!!あー…悪い八重、朝めし抜く!」
「ふふっ大丈夫ですよ。そう思って作ってませんから」
「~~~~ッ」
ちょっと不機嫌になる。
そんな姿がやっぱりかわいい。
制服をガッとつかむと、ズボンのチャックを閉めながら私は髪形を整えてあげる。
そして玄関に慌てて行くその後ろを、私もついていく。
「じゃ、行ってきます!」
「いってらっしゃい!」
風斗様はドアを急いで開けて…
「あっ」
何かを思い出したようにドアノブから手を放して
ちゅっ
軽く私に口づけをした。
「…じゃあ、行ってくるから、俺が帰ってくる前には家にいろよ。
…好きだから」
「ふふ、はい、もちろんですよ、ご主人様。お気をつけて…好きです」
時間が無くても毎朝してくれる軽いキス。
いつも出ていった後ににやけてしまいますのは内緒です。
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