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「…きゃっ―――!!」
岬の先で大きく傾いたシェリナの体は……。
「きゃぁぁぁぁっっ!!!」
空中へと投げ出された。
そのまま落ちるかと思ったシェリナの手を、がしりと掴む手があった。
シェリナの叫び声に気づいたカルルスは瞬時に状況を判断し、駆けつけたのであった。
「シェリナ…!あまり動かずに、ゆっくりとこちらへ登ってくるんです!」
「む、無理だよ…!」
2人がいた場所は、ちょうど岬の先端部分が海の上へとせり出している構造になっており、崖になっている部分は奥まっているため足が届かないのであった。
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