prologue

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地位も名誉も当たり前だけどお金もあって 容姿端麗で ぶっきらぼうだけどほんとは凄く優しくて 家事全般そつなくこなす人で 今さらだけど…釣り合わない私は… たったの二週間で飽きられてしまったようで もう少しスタイルが良くて もっと顔の造形が良かったら 飽きられることも無かったと思うと情けなくて堪らない 性格ももう少し可愛げがあればなんとかなったのかもしれないけど 整い過ぎた顔だちに緊張はするけど、入籍した翌日の玄関先での出来事以来少しずつ近づけていたと思う もともと、口数の少ない私と寡黙な関川部長との新婚生活は会話が少なくても寄り添っていたし 『めぐ』 って最初に呼ばれた時はものすごく驚いたけど、家族と同じように呼ばれてびっくりしたけど、嬉しくて 『はい』 少し緊張しながら返事する度に口の端を上げて優しく笑う顔を見る度に心があったかくなって、ただそれだけで幸せを感じた そう…確かに幸せだったんだ
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