Short-lived happiness

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入籍した翌日、早々に勘違いして逃げ出そうとした後 『好き』 私が思わず言ってしまってそれを聞いた関川部長は顔を赤く染めて、ため息を吐いた後私のバッグを持って手を繋いでリビングに戻ると、ダイニングテーブルに私を座らせて朝食を作ってくれた 如何にも【男子厨房に入らず】って顔してるのにエプロンを着けた関川部長が出してくれたフレンチトーストは程よく甘くて、ポトフとフルーツヨーグルトのデザートまで出てきて、朝はあまり食欲が無い私だけど、思わず完食してしまった 『ご馳走様でした。凄く美味しかったです』 『ああ』 感激して言うと、ぶっきらぼうに言いながらそれでも嬉しそうに笑った顔に思わず見とれてしまったけど、食器を片付けようとする私から 『いい』 そう言って食器を奪ってキッチンに戻って振り向いた関川部長はいつもの無表情に戻っていたけど、これからそんな表情も見られると思うと凄く嬉しかった
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